Same

レザーフェイス―悪魔のいけにえのSameのレビュー・感想・評価

2.9
1974年の『悪魔のいけにえ』の前日譚って位置付けの作品ですが、レザーフェイスの名前がオリジナル、2作目の時の名前ババ・ソーヤーから、ジェド・ソーヤーになり、オリジナルでは病気のため顔が崩れてレザーフェイスを被っているという設定や、知的障害という設定も無くなったのか曖昧になったのか、微妙に設定を変えていて、ちょっと混乱笑
で、細かい話ですが『悪魔のいけにえ2』から登場するチョップトップ(レザーフェイスの兄で、ナビンズ・ソーヤーの双子の兄弟)が見当たらないことや、ソーヤー家族の母親、ヴァーナ・ソーヤー・カーソンの存在から、世界線としては『レザーフェイス 悪魔のいけにえ』→『悪魔のいけにえ』→『飛びだす 悪魔のいけにえ レザーフェイス一家の逆襲』とつながる感じかな。
悪魔のいけにえシリーズもリメイクを含めると8作あります。それぞれが微妙に設定を変えていたりしてあんまり繋がり考えない方がいいんでしょうね。

今作の監督は『屋敷女』以降ビミョーな作品が続くジュリアン・モーリー&アレクサンドル・バスティロのコンビ。毎度予算とクオリティはある程度あるんだけど突き抜けない映画ばかり撮ってる印象です。今回もある程度のクオリティは保ちつつもビミョー笑

まあまあ普通の感覚を持って育ったジェド・ソーヤーは5歳の誕生日に中古のチェーンソーを家族にプレゼントされます。
ソーヤー一家なら、チェーンソーでとっ捕まえたおっさん切り刻んでみな!と母ちゃんと兄貴たちに言われますが、できないジェド。
全員狂人のソーヤー一家の中で、なるほどジェドは優しい心を持ち合わせているんですね。

そんなジェドは、10年後クレイジーなファミリーから子供を守るための更生施設に入れられていました。更生施設で暴動が発生、逃げ出したジェドを含む収容されていた少年少女たち数人。
この映画、誰がジェドが分からない構成になってます。観客は誰がジェドなのかを推理しつつ、凶暴な少年少女の逃避行を見るという構成なんですよねー、これがイマイチ面白くなかった。
なんかどっかでみた感じ。あと正直どいつがジェドなのか分かっちゃうからなあ。驚きもないし、最後絶対にレザーフェイスになるからエンディングも想像できちゃう笑

それならもっと残酷描写に振り切って欲しかったなー。残酷描写が少なめなのも物足りない。
レザーフェイスを被る事になった動機とか強い理由がもっと映画の中心であってほしかった。

あと、ほぼ主演といえる美人看護師を演じていた女優さん、ヴァネッサ・グラッセ。ちょっと頭身バランスがモデルっぽすぎて浮いてます笑
でも調べたら『ロボ・シャークVSネイビーシールズ』、『アンツ・パニック 巨大蟻襲来』というB級映画ばっかりの人でした笑
苦労してるようで応援したいです笑
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