Inagaquilala

リディバイダーのInagaquilalaのレビュー・感想・評価

リディバイダー(2017年製作の映画)
3.6
近未来、人類はエネルギー問題を解決するために、とんでもないプロジェクトを実現する。それは、地球それ自体をコピーして、もうひとつの地球「エコーワールド」をつくり、そこからエネルギーを得るというものだ。冒頭から遠景として現れる、ふたつの地球をつなぐタワー。このタワーの暴走により、クライシスが訪れるが、当然の如く、主人公はその解決に乗り出す。複製された地球には、原則的に生物はいないはずなのだが、そこに乗り込んだ主人公の前には、とんでもない「もうひとつの地球」が存在していた。

印象的なのは、もうひとつの地球については、終始、主人公の一人称映像で描かれることだ。たぶん、そこにはつくり手の深謀遠慮が働いているのだろうが、いろいろな謎を残したまま、物語はクライマックスを迎える。元々、映画人というよりも、YouTubeなどを舞台に、動画を発表していた監督らしいが、映像の手触りがいつも観ている作品などとは異なるのは、そういった履歴によるものだろうか。象徴的に映されるタワーの映像が、どうしても脳裏の残ってしまう、ビジュアル・オリエンテッドな作品だった。