エアール

リディバイダーのエアールのレビュー・感想・評価

リディバイダー(2017年製作の映画)
3.4
ダン・スティーヴンス × ベレニス・マーロウ。
チャリティー・ウェイクフィールドもお忘れなく‼︎


はて
化石燃料の枯渇後
人類は最大の試練に直面。
エネルギー消費量は10年で3倍に増加、
太陽光発電、風力発電、原子力発電よりも優れたシステムが必要不可欠である。

長年の研究の末
アルタ・プレックス電力社が解決策を発見。
キーとなるのは物質複製理論。

時空の次元を分解し、
塔が地球と対称のエコーを作成する。
量子粒子レベルですべてを転写する。
がエコーには有機物が存在しない。
生命活動はなく
無限のエネルギーが生産される。

塔は2つの世界をつなぐ重力ポータルを生み出し、
質量を収集して電磁エネルギーに変換。
これをクリーン、かつ安全に地球に転送し
電力を継続的に供給する、というね。

なるほど‼︎発想がなかなか面白いところで。
FPS視点と迫力満点の映像や戦闘シーン。
個人的には「ハードコア」の方が衝撃的でしたが
これはこれでいいと思います、笑


元NASAの職員、パイロット兼物理学者のウィリアム・ポーター。
妹のミアとまだ幼い甥っ子 ドニーの面倒を見ている。
どうやらドニーには
何かしらのトラウマがあるのか
人と話すことができず、コミュニケーションを取ることに難があるよう。
周囲の環境を変えるためにと
新しい土地に越してきたみたい。

そんなある時
アルタ・プレックス電力社のCEO レイナードと運用部長のアビゲイルより舞い込んだ、
条件と交換で到達不可能な域を探求する機会を。

内容は至ってシンプル
ーー黒い小型の箱ーー”再分割機”をもたせて
ウィルをエコー世界へ送り込む、
箱をもち塔へと移動、
塔の下には端子盤があり、そこへ箱を接続してほしい、と
現実世界と複製世界の不均衡を正す役割があるのだとか。

成功すれば
多くの人命を救い、そして地球に明るい未来をもたらすことができる、と。
ミアやドニーには何不自由のない暮らし、
トラウマを治すための最高の医師団による治療も受けさせてもらえるなど。
難しくない簡単な任務のはずであった…


そしていざ、エコーへジャンプ!!!
クリーン、シンプル、安全な世界、
したら話が違う〜

ラボ、街中の至る所には死体の山、
世界どころか、人間も複製されてる?、
荒れた世界、
過激派環境保護団体 ”レベルズ”と突然の襲撃、
重力異常の可能性、
至る所にところにポータルーー大量の静電気とイオンによりできた渦の出現、
文字が反転、
偵察ドローンや武装した保安部隊、
立入禁止区域、
空から降ってくるボートや列車などの乗り物、
また現実世界では乗り物が突然行方不明になる異常事態が、
エコーから地球へ、変換されたエネルギーが供給されるはずが
なぜか現実世界から質量を吸い上げ暴走している、
崩壊までのタイム・リミット、
極秘プロトコル、すなわち最終手段
ーー1つの世界を無効に、そしてもう1つの世界を救う、…

理想郷なんざ夢のまた夢。
世界が崩壊しつつある、そして迫られる決断。
大切な人を救うため、約束を果たすため、
ウィルの決断は?

いかにもなSFの世界観が楽しめますので
そちらが好きな人にとっては
いいかも。。
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