「こんなブルース・ウィリスが観たかった！」というキャッチフレーズの本作だけど、こんなブルース・ウィリスが本当に観たいブルース・ウィリスなのかは少し疑問。
確かに。昔のアクションスターが銃を使ったアクション映画に出てるのは嬉しい。でもアクションに銃持たせればいーんでしょ的な浅はかだと思う。
人それぞれだから、感じ方は違うんだろうけど、アクション映画好きとしては軽くバカにされてるのかなって思ってしまう。（完全にわがままですみません）
今回の『デスウィッシュ』のブルース・ウィリスだが、個人的には「こんなブルース・ウィリスも観てみたかった」の方が当てはまるかも。
自分の中の勝手なブルース・ウィリス映画のイメージだけど、運悪く事件に巻き込まれるけど、文句言いつつ解決に向けて頑張っちゃう感じのイメージがある。『ダイハード』シリーズや『フィフスエレメント』のイメージが強すぎるのかも。
今回も一応事件に巻き込まれてるけど、自分の家族ということで、今までの他人事に巻き込まれたり、本当に偶然居合わせたというわけではなかった。なので、少しシリアスなんだけど、殺し屋になって行くあたりは意外とドライで淡々。
「なんで俺が巻き込まれるんだよ。仕方ねーな、やってやるか」的な感じではないので、こんなブルース・ウィリスも良かった。
同じことやってもつまらないし、これはありだと思う。シュワちゃんやスタローンだって、ただ年とってから昔のコピー映画をやってるわけではないし、そういう意味では安心した。
ただ、昨今の『イコライザー』や『72時間』など、主人公の異常な性格をうまく表現したアクション映画があるだけに、その点では物足りなさを感じてしまった。
でもせっかくだし、こんなブルース・ウィリスもスクリーンで観た方が絶対にいいと思う！
