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デス・ウィッシュの2049のレビュー・感想・評価

デス・ウィッシュ(2017年製作の映画)
3.8
個人的に自警団モノのキモは悪人や犯罪者、人々を傷つける輩を法に縛られずブチ殺すカタルシスにあると思っているんだが、今作も十分その点を感じさせてくれて楽しめた。
現代のアメリカの銃犯罪の多さのせいもあってアメリカでは暴力賛美ではないかと叩かれたようだが、映画というのは普段外に吐き出すことの出来ない暗い欲求や怒りを肩代わりして見せてくれるものでもある。映画と実社会との繋がりの考え方は難しいがそれぞれの映画の持つメッセージやジャンル等に合わせて臨機応変に感じるべきだと思う。
家族との関係をしっかり描いた序盤のおかげで主人公の怒りや憎しみに共感しやすくドラマとしてもしっかり作られている。
素人が怒りと憎しみにより自警団活動を始めるという設定から、youtubeで銃の扱い方を勉強したり訓練を受けた者ならありえない様なミスをしたり、この辺りの設定もリアリティがある。設定上派手さはないが、ブルース・ウィルスが久しぶりにまともな映画に主演したのも嬉しい一本だ。(失礼)
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