「イコライザー」や「ジョン・ウィック」で復讐に燃えるヒーロー劇という一つのブームが起きたお陰か、生身のヒーロー真打であるブルース・ウィリスも同系統に乗っかった感じ。
こういった孤軍奮闘で言うならば「ダイ・ハード」でブルース自身がある意味築き上げたパターンでもあるわけで、苦手なジャンルのはずがない。
とは言え映画のストーリーとしてはもうこれ以上ないほどに王道にならざるを得ず、退屈なものになってしまっている。
勧善懲悪というならば聞こえがいいが、悪も取り立てて巨悪でもない。
映画的には大きなカタルシスではないのだが、主人公にとってはこれほどないまでの達成感を持って映画が終わる。
人命を救う善良な医師が、夜な夜な悪党を殺し捌いて回るという矛盾を面白く描きたかったのだろうが、表現力不足が否めない。
敵のアジト?でのピタゴラスイッチで萎えた。