「ずっとひとりの思想で作ってきた大林映画」。
監督自身のその発言を読んで妙に納得した。さらに
「みんなが理解して作ったら感動しないで感心で終わっちゃう」
って言葉を読んで安心した。
『なんだ。わからなくていいんじゃん!』
実際、よくわからない。
なにが、というのではなく、どこが、でもなく、全体が。
いや、青春映画というのはわかる。
男女三人の恋模様もある。
いや、男同志さえある。
淡い恋模様から、初体験、禁断の恋まで。
紛れもない青春なのでしょう。
全編、性の匂いがプンプンします。いやらしくはないけど、いやらしい。
戦争がテーマで、監督も戦争についてインタビュー等で語ってるけど、僕はセックスの方がテーマとして大きく感じました。
俺がスケベなだけかな(笑)?
それにしても男側の主要登場人物である、俊彦と鵜飼が二人とも全裸で馬にシーン、あれ何なんだろう? ホモセクシャル? 友情?
しかし、大林宣彦って、凄いですね。これだけ不条理な作品でも観れば大林作品ってすぐわかる。
映像は過剰なほどの大林節。
残念ながら、僕には¨難しすぎる¨作品でしたけど、何やら得たいの知れない気のようなモノをガッチリ受け止めました。
監督、次回作早く観たいです!