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花筐/HANAGATAMIのmakoのレビュー・感想・評価

花筐/HANAGATAMI(2017年製作の映画)
4.0
《2018#41》

檀一雄の原作。未読。 
大林宣彦監督の、デビュー作『HOUSE/ハウス』より以前に書き上げられていた幻の脚本が40年の時を経て映画化された。 
大林宣彦監督作は、『転校生』と『時をかける少女』しか観たことがありませんでした。 

169分と長めの作品ですが、私はそれほど長く感じませんでした。これまでに観たことがないような演出や映像で驚きました。斬新だと思いました。 

太平洋戦争勃発前の男女6人(窪塚俊介、長塚圭史、満島真之介、矢作穂香、門脇麦、山﨑紘菜)の若者達の青春物語。 
佐賀県唐津市の唐津くんちも交え観応えがありました。 

17歳の役を長塚圭史が演じるの?と、ちょっと戸惑いましたが物語が進むにつれてそんな事を感じなくなりました。 
常盤貴子の妖艶な雰囲気は素敵でした。 
戦争勃発前の不安を感じさせないように青春を謳歌しようとする若者達。 
劇中の「青春は戦争の消耗品ではない」という台詞が心に刺さった。 
刺激的な作品でした。

大林監督が『花筐』の事を話している動画がありましたので興味がある方はどうぞ。少し長いですが聴き応えがあります。 『花筐』を作った経緯や小津安二郎監督の事も話しています。
ライムスター宇多丸さんとの対談です。

https://youtu.be/C9SqR5R9eG4 
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