イホウジン

花筐/HANAGATAMIのイホウジンのレビュー・感想・評価

花筐/HANAGATAMI(2017年製作の映画)
5.0
この映画を一言で表すとしたら、「嵐の前の静けさ」そのもの。

第二次世界大戦直前の不穏な空気を、独特な映像表現を用いつつ不気味なほど鮮やかに描いている。
戦争の直接的な描写は控えめだが、これほどまでに戦争の恐ろしさを表現した映画が過去にあるであろうか。
そして美しい唐津の風景と優雅な音楽がこの不気味さを引き立てている。
商業映画ではないので、宣伝があまりされないが、キネマ旬報の2017年の第2位に選ばれるだけの質がある作品である。
登場人物が地味に豪華!
イホウジン

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