ゆうさく

花筐/HANAGATAMIのゆうさくのレビュー・感想・評価

花筐/HANAGATAMI(2017年製作の映画)
5.0
命の煌めきに彩られているのにどうしてこんなにも死の匂いが漂っているのか。
青春の日々と戦争の足音が全く同時に描かれる。
青春映画であり、ホラー映画であり、紛れもなく戦争映画。
そのあまりにも濃口なメッセージ性は下手をするとただ説教臭いだけで終わるが、死を覚悟した者が伝えるとこんなにも凄みを伴えるのかと。
しかし、余命幾ばくも無いとは思えぬ余りにも執拗な美の礼賛には驚いた。そう、単純にエロいのだこの作品は。
なんだあの薬を飲ませるシーンは!
なんだあの満島の肉体は!
なんだあの”接吻”は!
なんなんだあの太ももから滴る血液は!!
エロスとは生の象徴であり生を描くことで死を浮き彫りにする。
一瞬たりとも目を離せない衝撃の数々。確かに受け取りました。
ゆうさく

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