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カランコエの花のsnatchのレビュー・感想・評価

カランコエの花(2016年製作の映画)
4.1
構わないで欲しい

私は私でいたい

誰でも思うことである

中高校生の頃、好きになった人のことを信頼する同性の先生に打ち明ける気持ち
先生は集団を導いていく人ではあるが、慕い相談する生徒にとっては、その先生は自分だけの一個人、築いた信頼関係で支えて欲しい

LGBTについてあまり考えたことも接することもない高校生に向かって、学校畑の先生が人権の本に書かれている事を教え、どこまで伝わるのるかという難しさ

ここに出てくる高校生たちの反応は現実に近いと思う。戸惑い 疎外 無力感
でも、この経験を通して悲しくなった後悔した自分がいるのなら、どうして悲しくなったのか、あの時はこうだったけれど、今はこう思っているって、いつか桜ちゃんに伝えて欲しいなと思った。

数年前に、雄のペンギンがふたりで子育てする、外国の子どもたちの間で読み継がれている絵本が紹介されました。
やはり、人権についての映画を見る度に、この島国日本では真っさらな頃からの教育が大事だといつも思う。
大勢のフォローしている方がこの作品を観ていた!こういった映画に関心ある人以外の人にも見て欲しい映画だ‼︎
先生方と思春期入りかけの子どもたちも見て欲しい。ついでに親たちも。飽きっぽい子でもちょうど授業時間内で見られる分数だし。で、観賞後、強制的に感想とか目標とか書かせないで欲しい。こんな感情を知っただけでもいいと思う。

今まで長編映画しか観たことがなかったので、この濃密な完成度に驚きました。
そして今、私もこの監督の長編を観たい気持ちでいっぱいです。
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