このレビューはネタバレを含みます
差別意識はないつもりだけど特段強い問題意識を持っているわけではない、くらいの立場で、興味からの鑑賞。
結果的から言うとめちゃくちゃ良かった。
どこにでもある普通の高校に、LGBTの人は普通に存在して、
啓蒙のつもりでも何でも、いくらでも簡単に状況を悪化させて心を壊し得るということがよくわかる映画だった。
軽率さと危うさを持つ高校生サイドと、悪意は全くが一石を投じてしまう先生サイドをはじめ、登場人物の言動がかなりリアル。
「レズビアンなんかじゃない」という台詞も、全く悪意はなかったんだろうけど、咄嗟に出てしまう可能性は大いにあるんだろうな。
映画としての構成も好き。
エンドロールのバックで桜と先生の会話が流れた時は泣きそうになった。
LGBTだろうが何だろうが、気持ちの純粋さは何も変わらないんだし、幸せになれる世の中になってほしい。
授業でこの映画を流したらどうかとか思ったけど、それもまた悪手の可能性はあるし、正解はよくわからない。
少なくとも教育者には見てほしい映画。