りょう

カランコエの花のりょうのレビュー・感想・評価

カランコエの花(2016年製作の映画)
4.0
黒板に大きく書かれたあの字を見た時、もし自分だったらどの位置に立っていただろうか。

はっきり言って自分はまだLGBTをちゃんと理解できている自信はない。なんの抵抗もなく、感情の揺れもなく受け入れる自信もない。もちろん受け入れたいけど、「理解」とか言っている時点で程遠い気もする。

「理解」しているつもりなのが保健の先生。どうしてあんなにあからさまな事をしたのだろうか。「また話に来ていいですか」、話を聞いてあげるだけでいいのに。

それにしてもこんなにも文字が頭に入ってこないエンドロールは初めて。人が人を好きになる、そのことを誰かに話している時のうれしさ、そんなこと久しくないから忘れてたけど、貴いものだな。好きな人の一挙手一投足に一喜一憂する。そういう心の動きを忘れてしまった笑

この映画に無意識な行動があったように、自分の今まで書いた文章や発した言葉の何処かにもたくさんの無意識があるのかな。
りょう

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