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カランコエの花のmasaのネタバレレビュー・内容・結末

カランコエの花(2016年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

月乃も、友人達も、先生も、みんな取り繕いながら心のどこかに隠している偏見が、気づかぬ内に言葉や表情、仕草になって確実に桜を傷つけていた。そしてその優しい悪意を誰よりも敏感に感じ取る桜を見る度、切なく、胸が締め付けられるのだ。
「あなたを守る」ことが出来なかった月乃が泣きながら外すそのカランコエが、もう一度彼女の身にまとわれる時が訪れますよう。
桜が楽しそうに思い人の事を話す、あえてその人を映さない暗闇のエンドロールは、愛する気持ちに性別なんて関係無いことを教えてくれる。
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