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女の一生のmeltdownkoのレビュー・感想・評価

女の一生(2016年製作の映画)
3.5
モーパッサンって今さら映画化する必要のあるような作家だろうかと思いつつも、「ティエリートグルドーの憂鬱」が良かったのでとりあえず観に行くことに。原作は既読ですが突き落とすシーンしか覚えてません(映画ではオミットされていた)。
こうして見るとジャンヌの苦しみの多くが政治的あるいは宗教的価値観に自分の選択を委ねるように追い込まれたことに端を発しているように思われて、たとえば不貞についても許しあるいは伝達を強制された結果としてのジャンヌの苦境があるわけで、そこにステファヌ・ブリゼが映像化を決めた要因があったのではないかというような気がしている。しかし最後のセリフで何かいい話風になっているのはやっぱり理解できなくて、これ息子がだめなやつには変わりないので解釈がポジティブ過ぎるだろという気分になった。
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