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女の一生のkabcatのレビュー・感想・評価

女の一生(2016年製作の映画)
3.8
古典の名作の映画化ながら、みずみずしい映像(自然の描写が美しい)とミニマルな編集(原作を知らないと混乱するくらい肝心な部分を飛ばしている)のおかげで、とても現代的な仕上がりになっていて、思いも寄らず楽しく観た。随所に挿入される、主人公ジャンヌが菜園で仕事をする映像がとても印象的で、それがエンディングと相まってこの悲惨な物語を単なる暗い映画にさせないようになっている。ちょっと若い頃のジュリエット・ビノシュを思い出させるジャンヌ役のジュディット・シュムラが好演。
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