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女の一生のmyjstyleのレビュー・感想・評価

女の一生(2016年製作の映画)
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モーパッサンはドSでした。 17才までは修道院で育った無垢なヒロインが嫁いだ美男の子爵は吝嗇な上に不実、生まれた息子は怠惰で浪費家、という巡り合わせのなか、人生が逼迫していきます。ヒロインは狂うか自殺かなと思っていると、孫娘と対面し、あやすヒロインに「人生悪くないですね」と言う女中のひとことで幕。「女の一生」の原題が「ある人生」とは初めて知りました。神をかさにヒロインを追い込む神父は糞です。明日来るという息子もそうそう孫を連れてくるとは思えません。人生が暗転していくなか、幸せだった思い出をネチネチとカットバックするので、この監督性格悪いなぁと思いました。劇中流れるデュフリのチェンバロ曲はチャーミングでしたよ。
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