女の一生の作品情報・感想・評価 - 4ページ目

女の一生2016年製作の映画)

Une vie

上映日:2017年12月09日

製作国:

上映時間:119分

3.4

あらすじ

男爵家の一人娘として生まれ、17歳まで修道院で教育を受けた清純な娘、ジャンヌが親元に戻る。親の勧める子爵ジュリアンと結婚し、希望と幸福を胸躍らせ人生を歩みだしたかにみえたジャンヌだったが、乳姉妹だった女中のロザリが妊娠、その相手が夫ジュリアンであることを知る。夫の度重なる浮気、母の死、溺愛した息子ポールの裏切りと・・・ジャンヌに様々な困難がふりかかる。

「女の一生」に投稿された感想・評価

emmy

emmyの感想・評価

3.0
映像は綺麗だけど見てて腹立つ。とともに自戒する部分も。ただ、Une Vieですから、女と限定するのはおかしい!
Eriko

Erikoの感想・評価

3.3
観るタイミングによって感じ方が変わりそう。
初老ぐらいにもう一回観たい
小一郎

小一郎の感想・評価

4.1
千金の重みを持つラストの一言のために2時間耐える映画。個人的にはとても面白かった。この一言を聞いてニヤニヤしちゃった。さすがモーパッサン。

原作はフランスの文豪ギイ・ド・モーパッサンが1883年発表した同名小説。未読だけど、モーパッサンといえばNHKラジオの英会話教材で『首飾り』という短編を英語(笑)で読んで、最後にガツンとくる系の作家という認識。なので、いつもなら寝落ちすること請け合いな静かなシーンの続くこの映画を、オチを楽しみに観ることができた。

ストーリーをキッチリ作って、時間順に追うのではなく、行ったり来たりしながら、歓びと、それを上回る辛い出来事のシーンを、言葉の説明なく繰り返す。これが睡魔を招くことになるのだけれど、普段の生活を切り取ったともいえ、自然主義文学の考えに沿った方法なのかな。

描かれるのは当時のフランス女性の当たり前な姿なのかも。自立することを許されず、人生における重要な選択を自分の意志では何一つ決めることができず、他者に振り回される。一番ひどいのは神父様ですな。あれは膨らませればもう1本映画が作れそうな気が。

幸と不幸を数値で量れるならば、自分の意志を通す自由のない当時の女性は不幸の量の方が圧倒的に多かったのかもしれない。それでもラストシーンとそこでの一言ですよ。解釈によってはそれほど良くない意味にも取れるけれど、自分的にはこれはアレ、人生を肯定できる瞬間。この瞬間を観るために、眠気に耐えた価値があったのかも。

●物語(50%×4.5):2.25
・実存主義を感じさせる物語。当時の時代背景を勉強しておいたらもっと面白かったかも。

●演技、演出(30%×3.5):1.05
・退屈になって眠くなったりするけれど、ラストを楽しみに観るとイイかも。

●画、音、音楽(20%×4.0):0.80
・映像は美しいと思います。
HRK

HRKの感想・評価

3.3
凄い観やすいフランス映画。不幸がずっと隣同士の主人公で暗い映画だけど最後のロザリーの一言が最高。色んな読み取り方が出来るラストなのも好き
みみみ

みみみの感想・評価

3.2
原作を読んでから映画を見たので、このシーンだあのシーンだと理解できるところが多かったが、無知で観ていたら何も理解できなかった気もする。
シーンシーンがとても綺麗で観ていて気持ちが良かった。
ジャンヌは予想通りのような女優さんだったがジュリアンがちょっと予想と違った。原作とも少し違うところが多かった。
akekokko

akekokkoの感想・評価

3.0
男爵、伯爵時代のフランス貴族のひとりの女性の一生を描いたドラマ。

静かな静かな流れに回想シーンが入り混じり、やたら"土"のシーンが多く感じられた。
小さな苗を植えては採取する。
その度にのお嬢様ジャンヌの綺麗なドレスの裾は土だらけ・・・
あーあ、綺麗なドレスがもったいない、メイドのロザリは洗濯大変だろうなー、ってそこー!?(笑)
でも、ほんとに全てのドレスが私の好みすぎてそこばかり観てた。

ストーリー的には普通すぎて、旦那が浮気して、溺愛してしまった息子が借金して家を食い潰していくという、 、
主人公の女性の傲慢さに時折イラッときたりしましたが、そこはまあ、お嬢様育ちの世間知らずと言うことなのでしょうか。

救いはロザリでしょうか、
過去に犯した過ちを償うべき行為に頭が下がります。

ラストの見解はきっと人それぞれかもと思う終わり方で、私はロザリの最大限の思い遣りの行為だったのでは、と思いました。
そして、もうジャンヌの身内は誰ひとりこの世には居なくなってしまったんじゃないのかなぁと思ってしまいました。

もやもや。。
なかなか野心的な作品だ。但し、その実現しようとしていることが、この原作に合致しているかどうかは、正直、判断を留保したい。原作は、フランスのギイ・ド・モーパッサンが1883年に発表した小説で、原題が「Une Vie」だったとは、作品のラストクレジットで知った。「女の一生」というタイトルで日本では親しまれてきたが、「一生」というのは、やや大袈裟で、「女の人生」あたりが適当かと思われる。この作品でも、次々と不幸に襲われる主人公の苛酷な人生が描かれる。

この作品で、ステファヌ・ブリュゼ監督が選んだ画面サイズは、普段われわれが見慣れている横長のものではなく、より正方形に近いスタンダードサイズ(1.375:1)だ。あえて狭いサイズの画面を選択して、主人公ジャンヌの人生をその堅苦しい枠のなかに閉じ込めている。

もちろん、監督が展開する野心的な試みとは、この画面サイズのことではなく、自ら「映像のミルフィーユ」と語る場面の並べ方だ。「女の一生」だけあって、主人公のさまざまな時代のエピソードが語られていくのだが、ひとつの時代が次の時代に移る際に、ほとんどその繋がりは明らかにされず、唐突に移っていく。説明的な場面は一切排されており、場面の繋がりは映像から判断するしかない。しかも、その間には、幸福だった過去の映像などがところどころでインサートされていき、あらためて観客は、いまはどんな時代なのかを常に意識しなければいけない。言わば、観客に思考を要求する作品でもあるのだ。

ある女性の「人生」を表現するのに、この手法をとるのが良かったかどうかは、それぞれ観た側が判断することなのだが、自分はやや観客には不親切な作品であると感じた。そして、その「不親切さ」が、この原作に新たな光を当てているかというと、試みは試みとして評価してもよいのだが、やはり残念な結果に終わっていると言うしかない。なぜなら、あまりに「ミルフィーユ」というよりも「ぶつ切り」のように、映像の並びに関して感じるからである。

手持ちカメラを多用して、かなりドキュメンタリー風に撮って、この古典に新たな味わいを盛り込もうとしているのだが、あまりにもそれが「生」のままで提供されるので、深く味わうことができないのだ。言い換えれば、人物の内奥に入っていくことができない。名作小説を前にして、監督が選択した興味深い試みではあり、不思議な感覚は観ていて生まれるのだが、それが感動にまで昇華していかない、ややもどかしい作品でもあった。
木葉

木葉の感想・評価

3.6
ある女性の生涯を描いた物語。
フランスの文豪、モーパッサンの不朽の名作。
裕福だった女性が結婚により大きく人生を狂わされる。夫には度重なる浮気で裏切られ、一人息子は多額の借金を抱え、金の無心ばかりする。
夫と息子に苦しめられたある女性の物語。
過酷で救いようがない。予定調和と言い難い不幸と不運と不自由。
大自然、四季折々があっても、招かれざる不幸には抗うことが出来ない。原作とは違い、監督は主人公ジャンヌの心の模様と記憶を丁寧に描き出す。どこにも逃れられないのに、どこかに落ち着くことを許されない女性の人生を優しい眼差しで切り取る。運命に翻弄される女性の生き方を私たちは、他人事のように眺める。
もしかしたら人が生きるということに幸か不幸かはないのかもしれない。自然が四季の移ろいのように、吹雪のような冬が来て、また温かな春が来て。いろいろな出来事が起こり、それを自分の都合に当てはめて合わないと判断しているだけ。
実は人間の営みは私たち中心で回っているのではなく、私たちの生、命は、この地球の自然のほんの一部に過ぎないと痛感させられる。
とある女の一生

岩波ホールはお年を召された女性で溢れていた!
のん

のんの感想・評価

3.3

修道院の寄宿学校を出た純真な17歳のジャンヌ。結婚して初めての夫婦の営みにショックを受けるもその後愛を育み、いよいよ落ち着いた幸せに…と思ったら夫の浮気発覚…。
時代背景はフランス復古王政期(1814〜30年前後)の貴族の没落過程にありつつ、筋だてとしては非常に典型的。

映画としては、自然の厳しさ美しさと人間の人生の営みを繊細に透明に描いた映像に引き込まれた。特にジャンヌが夫(後ろ向きというのが鍵?)の頭や顔を手で優しく愛撫するシーンなど“幸福”をそのまま切り取ったかのようで目に焼き付いた。

ラストは色んな解釈が出来そうなセリフで終わり(原作も同じ?)、人生に何を思うかは人それぞれなのと同様に幅があるのが良い。


ところで、まったく別なところで時代が変われば人物像も変わるって妙な感心してしまったのが息子のポール。
現代だったらADHDの診立てが成立するかも?とか勝手に想像。


追記
この作品は中年以降の世代向けだと思ったこと、『ティエリー・トグルドーの憂鬱』の監督作ということも付け加えておく。