Moomin

デイアンドナイトのMoominのレビュー・感想・評価

デイアンドナイト(2019年製作の映画)
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∴定期的に訪れる点数の付けない作品
理由についてはネタバレと共に下記にて記載
児童養護施設に興味を持っており鑑賞
『善と悪』について
正義と真実は違うこともあると
主役の阿部さんがとてもいい演技をしている 相まって作品にドンドンと引き込まれていく

∴ストーリー 2つのストーリーが重なって進んでいく 善(児童養護施設)と悪(夜の社会)なのだろうか?
正直同感できることがなく、フィクションっぽさに少し嫌気が差してしまった
ご都合主義はしょうがないけども…
それでも見る価値があった作品 児童養護施設の内情も実に現在らしくて、そっちのお話惹かれつつも、この作品の全テーマは恐らく『善と悪』 もう1つのストーリーに持っていかれる展開になったと感じた

∴雑談 ラストシーンの喧嘩のカメラのショットは見もの 臨場感がハンパない 最近の映画の喧嘩のショットは多角的で凝っていて好きだ
主人公の実家の部屋のライト暗すぎない?笑
妹さん?が少し薄かった
一気に雪山のロケーションに飛んだけども、思い出の場所ということで納得
奈々ちゃんの誕生日会の見せ方は本当にプロ スローの使い方も空間の使い方もカットの間も めっちゃ心に響いた

以下ネタバレご注意



∴誰も救われない この作品を見て、どう観客は感じるのだろうか
フィクションというストーリーがある作品において ここまでリアルを見せつつここまで誰も救われない話があって良いのか
「ダンサーインザダーク」も似た感情だったかもしれない 自分の偏見的な映画の見方なのかもしれない
それでもここまで救われない映画において、何を感じ取ればよいのだろうか
ドキュメンタリーを 現実と向き合うことを勉学している今 フィクションには救われる映画を作って欲しい気持ちがどこかであるのだろうか… 自分が分からない
だけども北村も青柳も主人公も主人公の家族も明石の父も、児童養護施設の奈々も
誰一人として救われなかった と感じた
反面して 奈々ちゃんの卒業式で何故三宅のショットを映した いや、映すのは分かる ただあのショットには憎悪しか生まれない
主人公が殺さなかった 殺しきれなかった というのが唯一の救いとでもあったのだろうか 北村との比較であったのだろうか
映画ってどこまでも難しい
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