ariii

デイアンドナイトのariiiのレビュー・感想・評価

デイアンドナイト(2019年製作の映画)
2.5
Filmarks試写会にて。
善と悪。陰と陽。昼と夜。デイアンドナイト。
対義語だけれど表裏一体。
正しいって何?
結局多数の悪に、ちっぽけな正義は勝てないの?
すごく難しかった。
正しいことが必ずしも正義とは限らないし、悪がないと生きていけない人もいる。
悪いとわかっていても、大切な人を守るため、とか。
自分が正しいと思っていることが、他人の正しいと結びつかないのだな、と。
法律があるからとか、警察がいるからとか、もはやそういう次元ではなかった。
観れば観るほど自分の中での答えもわからなくなるし、進むべき道すじがわからない暗闇の迷路に放り込まれた感じ。
これは観るのにすごくエネルギーが必要だと思う。
観る前に軽めの頭痛があって、見終わった後に頭痛が増した。
山田孝之が完全裏方に回ったということで気になっていたのだけれど、山田孝之の頭の中はどうなってるのだろうと思った。
何を考え、何を見て、何を思って、あの作品を作ったのかな、って。
清原果耶ちゃんめっちゃ可愛かった。透明感があるのに存在感もあって。演技上手かったなあ。あの叫んでるシーン、何て叫んでたんだろう。音ほしかったな。
エンドロールで大野奈々名義で歌っていたのも素敵だった。
エキストラのかたがたの名前が全てクレジットされてたのもびっくりした、参加したかたがたは嬉しいだろうなあと。
ずうっと重くて、暗くて、希望は感じられない作品だから簡単に人におすすめできないけれど、すごく考えさせられました。
昼でも夜でもいつでも風車は回り続ける。
風車の意味も深い何かがありそうだなあ。
あの低い音が耳に残っている、良くないことが起こるときの音。
ariii

ariii