Hondaカット

デイアンドナイトのHondaカットのレビュー・感想・評価

デイアンドナイト(2019年製作の映画)
4.1
83点。役者の阿部進之介さんが原案、主演。監督の藤井さん、プロデューサーの山田孝之さんの3人で作り上げた脚本…というと、役者の気まぐれ的に思われるが、なんと堂々たるクオリティの映画だった。

台詞まわしを役者陣自らリハーサルしながら4、5年練り上げた脚本というだけあって、邦画悪癖な“よくある言葉回し”もない、かといって低予算にありがちな“意味深言葉少な系”でもない。役者陣のお芝居は皆素晴らしいし、テーマ自体も良い。帰結に関してはすこし物足りなかったけど。

そして本当に邦画低予算インディーズ?!と思うような、撮影、美術、編集、音楽のレベルの高さ。普通にハリウッドで10億かかったと言われても信じられる。ルックも丁寧に作り上げてて(ちょっとホワホワしすぎてたが)横長のシネマスコープサイズをここまで使いこなしてるのカメラワークも邦画ではめずらしい。

地方での撮影と、その美術も素晴らしく、特にスクラップ工場の夜のシーンはドローン空撮もあいまってゾワゾワした。こんな画がこの映画で観れると思わなかった

見終わると、なるほどこのキャストのどこにも山田孝之はハマらなかったんだなと納得したし、その出演しない決断をしたのもすごい。しかもプロデューサーとしてお金集めから撮影現場の掃除まで率先してやってたというのだから、堂々たる映画人だと思う。