デイアンドナイトの作品情報・感想・評価

上映館(5館)

「デイアンドナイト」に投稿された感想・評価

nolone

noloneの感想・評価

4.2
クライムものであるかは爽快感やアウトレイジ感を出しつつ、しかしクライムものでとどまらないようにしっかり考えさせてくれる映画だった。
善と悪を二元化しないで二つを溶かして混ぜてその先にある答えを見つける。まあありきたりかな。ただ、村の二面性もだしてたことに良いなと思った。
演技もばっちし。
個人的には凄くハマれました。
結局今の社会は力が正義なんだなと、
自分はまだ学生ですが
1人がいくらほざいたところで何も
変わらないということを知る機会が
ありました。
汚いお金で子供たちの綺麗な未来を
作っていく。皮肉な話ですよね…
dita

ditaの感想・評価

4.0
@シアターセブン   

良かった。善と悪は相反しているようで表裏一体、正しさと正義は似ているようで全く違う。この映画の示した「正しいって?」という答えとわたしの思いは違ったけれど、主人公のように揺れながら、でも真正面から真摯に向き合うこの映画がわたしは好きだ。

「正義」が数の論理によって「正しい」に置き換えられてしまう社会。結局は弱肉強食なんだと思う。誰にだって守りたいものはある。でもいちばん守りたいものは結局自分なんだよなとも思う。自分を守るための善や自分を守るための正義に辿り着いた時、その答えを盲信してしまうのはとても恐ろしいと思った。

とても良い映画だと思ったけどひとつだけ文句を言わせてもらうと、途中まで警察のけの字も出てこないのはさすがに無理がある。見回りくらいするやろ…


にしても、阿部進之介!なんだこの色気は、なんだこの声は、好きだー!!(台無しな感想
二ヶ月も前の鑑賞で、書きかけでしたが、放置するのが気持ち悪いのでアップします。


回しても回してもどこにも辿り着かない。
善と悪の昼夜は、風車や車を回すが、幸不幸の繰り返しが続くだけだった。


シネマスコープの横長の画角を窓が狭める。
ガラス越しで私たちの視線を遮る演出は、半面すら知り得ることのできない、人々のコミュニケーションの表象だろうか。
私たちは大切な人ですら、その半分も理解していない。
顔を合わせる昼の姿はまだしも、夜の姿など知るよしもない。

一人一人の正義が、善を目指すための悪を生み出す。


本作は、正しさに苦しめられ自殺した父の無念を晴らすため、悪事に手を染めていく主人公の日々が描かれる。
孤児院の運営のため、悪事に手を染めていく彼らを間違っていると言い切ることが出来る人はいるのだろうか。

昼間見せる善の裏に隠された悪。

大小異なれど、私たちは正しさのために間違いを良しとする。


復讐の連鎖と言えば簡単に飲み込めるが、現実はそう割り切れないものであることを感じさせてくれる作品であった。
EDDIE

EDDIEの感想・評価

4.6
「善」とは「悪」とは?父の死の真相を探る主人公が対峙する社会の不条理。
脚本、演出、キャストが見事に混ざり合い邦画の傑作を生み出した!

以下核心には触れないように気をつけていますが、若干ネタバレ要素も含んでいますので、読まれる方はご注意を。

父の死をきっかけに故郷に戻ってきた主人公・明石(阿部進之介)。父の遺した工場跡に出向くと謎の人物・北村(安藤政信)に出会ったことで、明石の運命は大きく変わっていきます。
本作の素晴らしいところは、飽きさせない構成・演出。山田孝之脚本・プロデューサーということが前面に出ていますが、監督は藤井道人です。私は伊坂幸太郎作品の実写化「オー・ファーザー」ぐらいしか観たことないのですが、タイトルにもなっている「デイアンドナイト」の対比を、善と悪の対比のように交互に見せる演出は見事でした。
昼はまるで平和ないつも通りの日常を過ごしているのに、夜は目まぐるしい非日常の連続。本作のテーマともなっている「善と悪はどこからやってくるのか」これを鑑賞者に深く考えさせるきっかけともなる場面ではないでしょうか?
冒頭にも書いた社会の不条理。これをまざまざと見せつけられ、確かに我々の生きている現実社会も同様だなと考え込ませられました。

そして、明石は北村がオーナーを務める児童養護施設「風車の家」で出会う少女・奈々(清原果耶)との出会いにより、善と悪の間で揺れ動いていた自らの感情に迷いをなくすきっかけともなります。
「正しいって何?」そんな問いかけにも簡単には答えが見出せないまま、幸せな子どもたちの生活を維持させるために犯罪にも手を染めていく明石。

そんな正しいとも誤っているとも言えない生活を続けながら、父の無念を晴らすきっかけを手にします。
しかし、結末は不条理。地元大手企業の社長・三宅(田中哲司)は一筋縄ではいきませんでした。

なんとも無念というか、それこそ正義とか悪とか、何が正しいとか正しくないとか、ひと言で言えない無情さがあります。
この映画の素晴らしいところって、明石や北村たちは犯罪に手を染めており、必ずしも正しいことをしているわけではないのですが、それでも彼らを100%責めることができない人間心理のつき方と世の中の慣習や法律が存在する点です。
だからこそこの映画を観る方は、善と悪、正しいという言葉の意味を改めて考えるきっかけとすることができます。

正直私の中で2019年邦画ランキングをつけるなら、3/24時点で暫定1位です。それぐらい響くものがあったし、観て良かったと感じる映画でした。劇場公開はかなり限られていますが、機会があるならば観てほしい作品です。

さて、あとは役者陣の演技がどれも素晴らしく惹きつけられました。

・阿部進之介
長編映画初主演らしいですが、本作企画・原案から関わっていたとのことで、何が伝えたかったのかよく理解して演じられていたんでしょうね。昼と夜の対比、序盤と中盤〜後半にかけての表情の変化、素晴らしい役者だなと感じました。「キングダム」にも出演されるようなので、注目して観たいと思います。

・安藤政信
本作のキーパーソン。なぜ児童養護施設を運営しているのか、なぜ危ない犯罪行為に手を染めているのか、本心を見せない怪しい雰囲気に釘付けでした。彼の正体、秘密を知ったときに本作の本質を理解できた、そんな気がしました。

・清原果耶
いやぁ素晴らしい女優さんですね。まだ17歳!?悲しい過去を持つ高校生を演じますが、誰も信じない冷淡な表情、しかし徐々に明石に心を許す優しい表情、真実を知ったときの激昂の表情、それぞれの表情の変化をうまく演じきっていましたね。今後が楽しみな女優の1人です。

・山中崇
明石の父の会社の元従業員。この人ってホント嫌な役やるのうまいですよね。退職金を明石にせびりながらも、金を手にした途端の変貌とか凄かったですよ。

・田中哲司
本作で私が一番印象に残った俳優。他にも映画、ドラマと引っ張りだこな彼ですが、本作での存在感は半端なかったですね。ホント性格悪いというか、でも彼の言ってることも間違ってないんですよね。確率論の話とか。一度は明石にしてやられるわけですが、明石を追い込んでいく策略は社会のドンとしての強さと社会の不条理を見せつけられました。いやぁ迫力あったなぁ!

本作の凄いところのもう一つはそれぞれの主要キャラのバックボーンがしっかりしていることでしょうか。それを少しずつ明かしていきながらも、無駄な設定は一つもないので、物語にいいエッセンスを与えていました。
Fieldpan

Fieldpanの感想・評価

3.0
・19/03/23:イオンシネマ港北ニュータウン 舞台挨拶【初鑑賞】
【2019/3/22】12本目
昼の顔、夜の顔、善と悪
正義の価値とは人それぞれだということ
ただ、人に迷惑をかけるのは正しい正義ではないのかな
Lyra6

Lyra6の感想・評価

-
終わらない戦い だと思います。

奈々さんにとっては
何が一番大切なのか考えています…
人間の二面性。
大切な者を守るために、手を汚す。
果たしてそれは善なのか、悪なのか。

復讐のために生きたとして、
もし晴らしたらあなたのこれからの人生はどうなるのか。

そばにいたい、力になりたい、
愛情にも様々な種類があるが、
家族、恋人、友人、
それぞれに存在する愛情の境界線は何なのだろうか。
どの愛も間違いなく正しいはずなのに、時によって罰せられてしまう現実。

誰かの為に生きるというのは、
美しいと同時に恐怖とも言える。
私の人生をあなたに捧げるのだから。
さよならの直前に当たり前だったものが綺麗に見えたりするのってどうしてかな。
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