テレポーテーションの実験したら、成功したけど物を覚える事が出来なくなっちゃって、周りの人が怪しく見え出した、って話。
とにかくアイデアというか、発想の出発点がめちゃくちゃ面白い。
しかし、作品の面白さに繋がってるかと言われたらそうでもない。
のがもったいないしなんか悔しい。
邦題もクソだしね。
何が起こってるのかは簡単に読めてしまうんだけど、それでもなかなか琴線に触れるオチ。
むしろ種明かし後の方が面白く心を掴まれた。
ネタバレ後の方が面白いってなかなか珍しい気がする。
この点数の内訳はほぼラスト15分で語られるアイデア。
そっちを中盤に持ってきて、納得するまでを見せる感じだったらもっとおもろかったかも?
割とすぐに納得しちゃうしね。
でも忘れちゃうからあれかー。
本人の立場になったらこれほど怖いことって無いと思うし、すごく切ない。
テープレコーダーの演出もすごく想像が掻き立てられた。
以下ネタバレ
記録は記憶足り得るか、記録が記憶ならば、そこに感情が存在してもおかしくないのでは? って言う。
だとしたらテープレコーダーにも感情が込められて居るかも知れない、みたいな。
実際のところ我々の記憶も、脳に書き込まれた記録に過ぎない事を考えると、この作品の主人公って実在なんだよな。