たつかわ

スターリンの葬送狂騒曲のたつかわのレビュー・感想・評価

スターリンの葬送狂騒曲(2017年製作の映画)
2.5
スターリン自体がレーニンの葬式をきっかけに後を継いだことを知っているので、かなり興味を持って観た。本作はブラックコメディという紹介をされているが、実際は前半はコメディ、後半はブラックボックスの中で後継者争いを描いている。

イギリス人はまともに笑う感覚を持っているのかと考えるシーンが多くあった。例えば、たくさんの死刑囚が早いスピードで「スターリン万歳」と言わせて、銃殺されるというシーンがあるが、20世紀ではヒトラー、毛沢東と並んでたくさんの人間を殺した独裁者なので、普通は笑えない。また、後継者争いの人間たちが実在の人物に比べて似ていない。特に後継者になるあの人物が、特にひどく、作り手はまるでキャスティングされた顔を使って、「この作品はコメディだから、真剣に見ないでください」と言っているのに感じられる。正直いうとソ連(ロシア)の歴史に全く興味のない人は面白くないと思います。まだ、NHKで放送されていた後継者がアメリカを訪問して全米中を回ったドキュメンタリーのほうがはるかに面白い。
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