#92 ソ連のスターリン死後の後継者争い
私は世界史に疎い為ソ連に関する知識は『いまさらですがソ連邦』という電子書籍を読んだ程度です。そのためソ連に対してスペツナズ・KGB・ロシアンマフィア・ウォッカをがぶ飲みする多民族国家くらいしか思い浮かばない始末でなかなかついていけませんでした。ただ独裁者の死後の椅子取りゲームをコメディで明るく描いたのは良かったです。
◆良い点/注目ポイント
・スターリンの権力を表現しているラジオ局のオーケストラの再録のシーンが一番好きなシーン。
・チョイ役のピアニスト役のオルガ・キュリレンコがエンドロールでは主役の扱い。
・独裁者の世襲を防ぐ協力・懐柔体制は見事。
・スターリンの腹心のマレンコフの優柔不断で威厳の無さとベリヤのずる賢さ、フルシチョフの虎視眈々とタイミングを図るところなど三つ巴の戦いが見どころです。
◆改善点
・言語が英語なのは非常に残念。暗く重い音楽とロシア語がベター。
◆総括
・赤軍のマッチョ元帥が一番カッコよかったです。
KGBの前身組織NKVD(秘密警察)が赤軍との確執があった点も後半の畳みかけの爽快感に繋がっていました。
会話劇メインなので見る人を選ぶ映画です。
-2020年 92本目-