オパイダーマン

静かなふたりのオパイダーマンのレビュー・感想・評価

静かなふたり(2017年製作の映画)
4.2
ほんのり溶けかかった艶のあるバニラアイスを口に含んで、口の中に広がる甘みを味わいつつ、少し酸味のある苦い焙煎珈琲で楽しむ、飾りの一切ない極めてシンプルな恋のスイーツ。

まるでそんな映画だ。

長年連れ添った夫婦のように、「これからもずっと見続けていたい」と言わんばかりに互いを見つめる瞬間もあれば、時に父娘のように、ささやかな反抗期を繰り広げたり。

それはもう見ているこっちが照れくさくなるほど。

互いの価値観を投げ合う会話を大切にしながらも、隣りにいるだけで心が安らぐ、沈黙の居心地の良さに浸る、静かなふたり。

いいなぁ、本当にいいなぁ。

本屋の仕事も静かで、いいなぁ、本当にいいなぁ。

あんな仕事(好きな物に囲まれて、好きな人と過ごせる場所)なら、一生続けられるだろうな。

ところで、この映画のように、年配の男と若い女の恋の物語は多い気がするけど、逆に年配の女と若い男の恋の物語も観てみたい今日この頃。

僕が知らないだけかな。

p.s.

ジャック(猫)に助演男優賞を。