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馬を放つのTOTのレビュー・感想・評価

馬を放つ(2017年製作の映画)
3.7
キルギスで妻子と暮らし、馬は人の翼だったと話す“ケンタウロス”と呼ばれる男は、夜ごと馬を盗んでは野に放つ。
辺りが青く染まる頃、馬に跨って両手を広げて駆ける姿がとても美しい。
イスラム教や言語の描写も面白い、寓話的輝きに満ちた物語。
監督Q&Aでは、中央アジアの遊牧民にとって馬は大切な存在、特にキルギス人にはと。
キルギスはソ連時代に映画が盛んで製作所が多く、映画を上映する場所は現在のモスクに。
劇中で元映写技師ケンタウロスの自宅にあるポスターもその時代の映画で、モスクで流れる映像も同様、敬意を表して使ったそう。
どうでもいいことをいうとケンタウロスつまり監督、すんごく火野正平っぽい

フィルメックスにて
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