[馬は人間の翼だ]
キルギスの映画って初めて観たかも知れない。
静かな中にも内から湧き出る情熱に満ちた作品だった。
キルギスの広大な大地。
競走馬を盗む男性。
聾唖の妻と息子。
彼はなぜ馬を盗むのか?
進化と発展が生み出した歪み…どこの国にでも通じるものかも知れない。
それを自分の中でどこまで受け入れるか?
発展は悪なのか?
小さな村の話だが、世界共通の大きなテーマを描いている。
ラストの諦めない展開も問題提起を感じる。
主演で監督のアクタン・アリム・クバトはキルギスでは有名な監督らしい。
全体的には「なんか惜しいなぁ」って印象だが、独特な世界観で魅力されたことには間違いはない。