まさなつ

馬を放つのまさなつのレビュー・感想・評価

馬を放つ(2017年製作の映画)
3.7
馬は人間の翼であった、、。

また一つ知らない国の映画を観た。

キルギス。

どこだろう?、、観た感じからは、モンゴルやチベットの映画の雰囲気に似てる。場所的には中央アジアだから近しいのかも。この国も祖先は遊牧民だったよう。それがこの映画のベースにある。

ソ連から独立し、遊牧民から定着化が進み、イスラム教の波も押し寄せる国情。大きな変化の中、失われていくものがあるのが世の常。そんな中でのこの男の抗いは分からなくはないが、いい大人としてはやや幼稚。あんないい奥さんと幼い子供がいるなら、まずは家族のこと考えないと、、とも思う。

でも、やはり憎めないし切ない。馬はキルギスの誇り。それを金儲けの手段にすることが許せなかったんだろう?

かっては動物の一種に過ぎなかった人間が、力を得たことで奢り動物や自然を利用し破壊する、、多くのこれらの国々が作る映画の例にもれなく、この作品からも強いメッセージは感じました。
まさなつ

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