Yukiko

馬を放つのYukikoのレビュー・感想・評価

馬を放つ(2017年製作の映画)
4.2
2019年8月23日
『馬を放つ』 2017年オランダ・キルギス・ドイツ・フランス・日本制作
監督、アクタン・アリム・クバト。

キルギスの田舎のある村。
ケンタウルス(アクタン・アリム・クバト)は、
耳が聞こえず手話で話をする妻と、一人息子の3人家族だ。
幼い息子は他の子供と遊ばず無口で、父の語るキルギスの
昔話に夢中である。
穏やかで平和な時間が流れる家族。
ある夜、村人の厩舎から、競走馬の高価な馬が1頭盗まれる。
盗んだ男は馬に乗り、広い荒野を疾走する。
盗人としてサディルという男が捕まるが、無実だと言う。
盗まれたはずの馬は戻ってきた。


“馬は人間の翼である”

キルギスという国は東隣は中国、北はカザフスタン、南は
カジキスタンに囲まれた中央アジアど真ん中の国で、国土は
日本のほぼ半分くらい。
国の40%が標高3000メートル以上の山があり、特に中国
との国境付近には天山山脈という高い山がそびえている。
海には面してなくて、イシク・クル湖という琵琶湖の4倍の
湖がある。
そういうキルギスの国を舞台にした映画で、キルギスの
日常が描かれていて、日本も制作国に名を連ねている。

が、何故馬を盗む?のか、動機が今一つ分からない。
問い詰められて白状したものの、納得できるだけの盗む?
根拠を喋っただろうか。

古くからのキルギスの良いところが失われていく?
盗むというより、馬を自由に解き放つ、という言い方が
合っているのかな。

景色、最高❤
Yukiko

Yukiko