ノッチ

ママレード・ボーイのノッチのレビュー・感想・評価

ママレード・ボーイ(2018年製作の映画)
2.5
女子高生・小石川光希の両親と松浦夫妻は、互いにパートナーを交換して再婚することに。

松浦夫妻のひとり息子・遊も含めて皆で一緒に暮らし始めるが…。

吉住渉の人気コミックを桜井日奈子、吉沢亮のW主演で映画化。

小さい頃アニメで見てたような。

でもストーリーもほぼ覚えてなかったので新鮮。

悪くはなかった。

けど決して良くもないというか、時間が長いわりに消化不良気味になってしまっていたと思います。

話のテンポはサクサクしている。

アイドルラブコメの常連吉沢亮は今回も好演。

吉沢亮の突き放す感じや守ってやる感やばいなー。

桜井日奈子ちゃんに関しては、もう少し全体的に可愛く映してあげられなかったのかなとは思った。

演技そのものは等身大の年代の女の子を自然に演じられていたと思う。

ファッション誌で公開していたボブカットへのイメチェンの謎も解けた。

親友役を優希美青ちゃんが演じていたが、彼女もだいぶ大人っぽくなった印象。

ストーリーは新鮮味は感じたものの感情移入はできず、2時間超の割にあっさり風味に思えた。

特に親がはちゃめちゃ。

終盤、遊の父がバカだなって遊に向かって言うシーンがあるんですけど、お前がな!ってツッコミたくなります。

両親交換という意味不明な展開は原作からだからしょうがないんですが、実写で見るとドン引きだよね、普通に。

しかも谷原さんの良い声で、倫理的に逸脱した家族感を語られると、なんか宗教の勧誘されてるような不思議な気持ちになった。

設定に無理あるけど、りぼんなので仕方ないか。

キスシーンが何度があるけど、どれもフレンチの、それも軽めので、その辺もあっさりに思えた要因のひとつかもしれない。

また問題なのは、主役同士がなぜ惹かれ合ったのかまるで分からないところ。

映画だけ見てると、見た目が好みだった以外の理由が見つからないのですが。

保健室でのキスシーン、原作では名シーンらしいのですが、展開についていけてない身からすると、遊くんがサイコパスにしか見えない恐ろしいシーンでしたよ。。

2人の心にあまり踏み込んだ演出がないので、ずっと他人ごとなんですよね。

心の中が見えない感じ。

全体的に『ママレード・ボーイ』と言うより、『ママレード・ファミリー』だった。
ノッチ

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