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モリーズ・ゲームのarchのレビュー・感想・評価

モリーズ・ゲーム(2017年製作の映画)
3.2
アーロン・ソーキン初監督作品。
実在するポーカープリンセスことモリーの伝記映画となっている。
アーロン・ソーキンお得意の法廷会話劇で喋る喋るの2時間である。会話ばっかりの映画を喫茶店映画というのを最近知ったが、その会話をどう映画的に盛り付けるかがその監督の腕の見せどころになる。
で、アーロン・ソーキンはと言うと、正直画に関しては微妙だ。だがその代わりに会話が巧みであるのだ。まず会話に2つ以上の要素が同時で進行する。そして上手いこと絡み合い、1つのエモーションに行き着く。会話だけで動的なアクションになっているのだ。その為に彼らは会えて分からせない順序で情報の出し方をしたりする。会話は基本観客に対する説明になりがちなものだが、そこがアーロン・ソーキンは違う。
ただこれらを成立させるためには登場人物達が頭が良い人達という設定と長々喋っていて不自然じゃない状況がなければ成立しない。
なのでいつも似たようなジャンルと題材になるのだ。

今作はまだまだ監督としての腕前不足が否めない作品であった。人生につまづいた女性のカムバック、女性が自分らしく生きていくこと、信念を曲げない生き様は非常に好ましく思った。

「小枝につまづいた、ただそれだけだ」
ただそれだけなのだ。


余談だがアーロン・ソーキン、アップルティー二好きだよね
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