多くの著名人や大富豪が参加したと言われるポーカークラブを主催していた実在の人物モリー・ブルームの自伝を映画化
物語はモリーが突如FBIに逮捕されるところから始まり、彼女を弁護することになるチャーリー・ジャフィーと共に彼女の半生を追っていく構成になっています
残念ながらポーカーゲームに馴染みがない故に始めにルールを理解する作業が必要であったり、登場人物が多く名前が覚えきれなかったりと私には情報過多に感じられる部分はありましたが、総合的に見て良い作品だったという印象が残る物語でした
というのも物語が進行していくにつれて破滅へと導かれていく脚本でありながらも強い精神性を持つタフなモリーの人間性が劇中ブレることなく一貫しているので、ストレスを感じることなく観ることができたからです
また、モリーを演じたジェシカ・チャスティンのキャラクターに説得力を与える演技は見事で、彼女なくして今作はここまで良い作品には仕上がらなかっただろうと感じさせられます
日本では馴染みの低いテーマを扱った作品なので広くオススメはできませんが、人生が上手くいかずに落ち込んでいる時に観ると「ちょっと踏ん張ってみよう」と元気をくれる栄養剤のような作品でした