コーディー

モリーズ・ゲームのコーディーのレビュー・感想・評価

モリーズ・ゲーム(2017年製作の映画)
3.7
実話とは思えない破天荒さ。結構面白かった!
デキる人間のマシンガンの如き早口のダイナミックさと溢れ出る持論の数々にオープニングから強引に捩じ伏せられる心地良さ!〝ソーシャル・ネットワーク〟を彷彿とさせるアーロン・ソーキン印の言葉の乱れ撃ちに酔う。

こういう生きるセンスに優れた人間はどんな苦境からも活路を見い出せる!『女神の見えざる手』に続き、またしてもジェシカ・チャステインの美と知性をフル動員したハマり役モリー・ブルーム!
モーグル選手としてソルトレイクシティ五輪の有力候補に推されながらも試合中の大怪我により選手生命を絶たれたモリー、心機一転ロスで法律家を目指しながら夜はクラブで働くことに。そんなある日オーナーから非合法ポーカーのアシスタントとして手伝いを任され、、、

と、まあ凡人なら早々に転落していきそうな胡散臭い展開やけどそこはモリーの知性や堅実さ、類稀な嗅覚によりそう簡単にはしくじらない面白さ。やっぱ頭のキレる人は易々とは一線を越えないのでドラマに緊張感がある。
途切れない台詞とテンポの良さにちょいちょい置いてかれそうになったけどスターや富豪だらけの大金飛び交う闇ポーカーの実態などそれなりに興味を持続させる内容でした。

何よりジェシカ演じるモリーの何クソ根性に魅了されるし何というアグレッシブな生き様wとても真似も参考にもできないけど
弁護士イドリスや親父コスナーなど厚みのある賢な人間同士のやりとりがとても観応えあった。