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モリーズ・ゲームの小のレビュー・感想・評価

モリーズ・ゲーム(2017年製作の映画)
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実話もの。モーグルの五輪候補からポーカールーム経営者に転身したモリー・ブルームの半生を描いた物語。

休みの日のまとめ鑑賞の1本で集中力に欠けていたことに加え、①言葉の詰まった長めの会話シーンが多い、②ポーカーの駆け引きを知らない、③アメリカでは有名かもしれないモリー・ブルームを知らない--こともあって、寝落ち。

映画には直接出てこないけれど、ハリウッドスターがポーカーゲームの客となっていたことから、事件を知っているアメリカの人は興味深く観たのではないかと。

個人的に知りたくなるのは、モーグルを断念した後、成績優秀で法律の道でも十分やっていけそうなモリー・ブルームが何故、カタギではない仕事に転じたのかということなのだけれど、それを心理学者の彼女の父が言葉でスッキリ解説してくれる。

この解説にかかわることを、もう少しじっくり描いて欲しかったけれど、“天才脚本家”の初監督作で、モーグル選手パート、ポーカールーム経営者パート、裁判パートと、彼女の半生をキレイになぞって、それをジェシカ・チャステインがきっちり演じるという、外さないことを第一に考えたのではないか、と思ってしまうような内容なので、時間が足りなかったのかしら(それでも140分の作品ですが)。

モリーの子どもの頃の様子を描き、父親が彼女の人生に大きな影響を与えていることをにおわせつつ、モリーの無意識に沈んでいる記憶がポーカールーム経営者へと導いたみたいな流れだったから、自分が大事なところを見逃しているのかもしれない。意識がはっきりした状態で観ていたら面白いと思ったかも。ということでノー採点。
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