例えば主人公が司法取引に応じない理由ですとか、父親との関係性により方向付けられた人間性ですとか、その辺りの因果関係ですとか。
違法行為に手を染めざるを得なくなる瞬間の絶望ですとか、それがいつまでも手懐けてはおけない怪物だった事を思い知らされる瞬間の恐怖ですとか。
一度観ただけじゃあ消化しきれない示唆に富んだ内容でありつつ、同時にエンタメとして単純に面白い部分もあり、素晴らしい、の一言に尽きるんですけれども。
個人的には、弁護士が仕事を引き受けた理由とそれが明かされるタイミング、これに非常に感心致しました、と。