『ホーンテッド◯◯』その②
「顔のない男」や「テンプル」という舞台から、製作陣は「耳なし芳一」から着想を得たのではないかと思う。
日本語がわからない外国人が何も知らず山奥の寺を訪れることは、盲目の芳一が気づかず墓地に来てしまっていたのと似てる。
しかも下山できない状況から寺で一夜を過ごすという件も、僧が法事に出なければならないため、芳一にお経を書き込みじっとしているよう指示したことと同じではないだろうか？
ただし、場所は阿弥陀寺（山口県）ではなく栃木県、襲い来る怪異も平家の武士ではない。
しかし、近年の邦ホラーよりちゃんと邦ホラーの雰囲気は出ていたと思う。はっきりとは見えなかったけど、双頭狐のビジュアルも良かった！
…だからこそ脚本が残念！
そもそもいくら幼馴染だからとはいえ、彼氏との旅行に帯同させるな！隣で寝てるのにSEXすな！！そこで逆ギレもすな！！！
きっと白石晃士監督が撮っていたらもっと面白くなってたはず…！あ、でもそれだとただの『ノロイ』か。笑
