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追われる男のmasahitotenmaのレビュー・感想・評価

追われる男(1954年製作の映画)
3.3
ニコラス・レイ監督がジェームズ・キャグニーを主演に迎えた西部劇。
原題:Run for Cover (1955)

無実の罪で服役中だったマット・ドー(ジェームズ・キャグニー)は6年の刑期を終え、新生活を求めて西部の町マディスンへ向かう。
途上、デイビー(ジョン・デレク)という20才の青年と道連れになるが、2人は強盗と勘違いされ、デイビーは銃弾3発を受け瀕死の状態に陥る。
スウェーデンからの移民で農場を営んでいるスウェンスン家に運ばれ、娘ヘルガ(ヴィヴェカ・リンドフォース)とマットの熱心な看護で、奇跡的に助かるが、足は治らずびっこを引くことに。
町民は2人に謝罪する気持ちからマットを保安官に推薦、マットはデイヴィを保安官助手につかせて、面倒をみてやる。
そんな中、ジェントリー強盗団の仲間2人が銀行を襲う。
捕まえた1人を暴徒化した住民が裁判を受けさせずに吊るし首にするのをマットは止めることができず、もう一人のモーガン(アーネスト・ボーグナイン)も護送中に逃亡してしまう。
数日後、ジェントリー強盗団がまた銀行を襲う。
逃亡した強盗団がコマンチの勢力範囲内に入ったため、町民は引き揚げ、マットとデイビーだけで一味を追う…。

「その風習はスウェーデンにもあるわ。」
「法は酒と同じだ。最初から強いとよくない。段階を踏むべきだ。」
「自分を憐れむのはやめろ。」

子どもを亡くしたギャグニーが若者を自分の子どものように面倒をみて一人前にしようとするが、それがどのような展開を見せるかが見どころ。
ギャグニーの個性に比べ若者のジョン・デレクがちょっと"弱い"のが残念だが、ラストの決闘シーンに注目。
もうひとつの見どころは、ギャグニーとヴィヴェカ・リンドフォースとの恋模様。
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