このレビューはネタバレを含みます
あっさりした映画だったなー。
もう少し不条理ファンタジー的な側面を期待してた。
特に不穏なことは起きてないはずなのに、
心臓の薄皮を緩やかに撫で回されているような不安感に襲われるのは深田さんっぽいなぁと思いながら鑑賞。
大賀の「はぁ…まあ…(笑)」みたいな芝居、すごいリアルだよね。
「え、なんで?(笑)」みたいな。
笑でもwwwでもない感じ、リアル。
あと、リアルとはちょっと違うけど、インドネシア人同士のやりとりが、なんていうか邦画っぽくなかった。良い意味で。
話的には…なんか急いで書いて失敗しちゃった本って感じの内容でした。
良くも悪くも「自主制作映画」って感じ。
でも残念なことにこの映画、べっこり委員会作って金出して貰ってるんすよね。
「淵に立つ」の成果で急かしちゃったんだろうなあ。
肝心なカンヌには引っかからず、
しかもパルムドールは邦画の万引き家族だし。
色々と残念でした…。
多分、どっちにも転ぶ"水"という存在を抽象的に表現したらああなったんだろうけど、
(多分、直前の滝が逆流するシーンも『ディーンフジオカ≒インドネシア人の子供≒人によって見え方が異なる』って描写な気がするので)
ラストのディーンフジオカの笑顔に超ゾッとしたのっておれだけかな。