ピピン

海を駆けるのピピンのネタバレレビュー・内容・結末

海を駆ける(2018年製作の映画)
2.9

このレビューはネタバレを含みます

何らかのコミニティーに正体不明の異物を放り込んで起こる化学反応で人間の内面を浮き彫りにして行く深田監督の作風は健在。

以前「歓待」や「ほとりの朔子」について深田監督と話した事があるが、あまり細かい部分まで設定を決めておらず、自由に解釈して貰いたいとの事だった。
おそらく結論を決めて脚本を書くタイプでは無いのだろう。
これを良しとするかで深田作品の評価は変わると思う。

個人的には好きな監督だが今回は上手く行ってるとは言い難い。

今回の作品は広い意味では自然対人なのだろう。
ディーンは水を具現化した水の妖精みたいなもの。
水は必需品でも有るが、災害ももたらす。
ディーンが助けたり殺したりするのは水という自然に対して人間はどう向き合って行けば良いかを問いかけたかったんだと思う。
しかし今回の化学反応は残念ながら興味をそそられなかった。
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