Gena

殺人者の記憶法のGenaのレビュー・感想・評価

殺人者の記憶法(2017年製作の映画)
3.0
韓国映画への愛がやまず、とうとうソウルで映画館デビューしました!!
ちなみに韓国語を一言も話せないので、映画を選ぶ〜チケットを買うまで一苦労。

ポスターが一番異様(褒め言葉)だった映画を選んだらこれでした。
ちなみに韓国版のポスターはフィルマークスに登録されているイメージとは違うもの。



かつて殺人の衝動を抑えきれず次々と罪を重ねていったビョンスは、今やすっかり生気のない初老になっている。記憶も怪しくなっていて、警察のお世話になることもしばしば。そんな彼には美しい娘がいる。

ある日、彼は森で若い男に出会う。まるで、昔の自分を彷彿とさせるような。
そこから錆びついた記憶が蘇り始める。同時に封印されていた衝動も。
彼の唯一の意思は「娘を守ること」。そしてそれすら。


なかなか面白かった!
自分の記憶の曖昧さを活かした展開に手に汗を握る。主演の俳優の演技もあつい!
ストーリーよし、俳優よし、でも監督は△かも。。。

イカれた目をした主演が映るポスターの雰囲気とは裏腹に、映像は鮮明で明るくてかなり商業的なイメージ。薄暗さや埃っぽさがなくて、私にとってはなんだか物足りなかった。

そしてセリフの多さよ。。それでも中盤まではなんとかついていけた。でも、最後。最後の最後にひたすら喋る!!ずっと気になっていた謎がそこで解き明かされていたっぽいデス。

というわけで、オチが不明という不完全燃焼な映画鑑賞体験になりました。
映画館を出た後もまわりから韓国語が聞こえてきたのには感動。外国での映画鑑賞は病みつきになります。


ところで英語のタイトル"Memory of a murder" は、ポン・ジュノの"Memory of Murder"(殺人の追憶)ともろ被りしてる。どう見ても敵わなそうだけど、これでいいのかしら。
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