疑心暗鬼が止まらない!
ある日 私は父を殺した。
毎日 酒と暴力で家族を苦しめていた男だった。
罪の意識は無かった。
それからというもの習慣のように人を殺し続けた。
死んで当然のようなクズばかり。
私は「正しい殺人」を繰り返した。
そんな私が認知症と診断された。
記憶が こぼれるように消えていく。
ある日 偶然出会った男。
私と同じ目をした あの男は、絶対 同じ人殺しだ。
しかも、その男は一人娘の周りをうろつきだしたから...さあ、大変!
殺人鬼vs殺人鬼。
かたやアルツハイマーの老人、かたやイケメンポリス。
勝てるはずない勝負に、勝たなきゃ愛しい娘が殺される。
一大事…イザという時、一番大事な記憶が飛んで行く。
一番信じられないのは、自分。
記憶障害者のミステリーといえば、『メメント』『手紙は憶えている』があるが、ご都合主義の記憶障害を棚に上げれば どれも面白い。
記憶障害の犯人探しにハズレなし!
別バージョンの『新しい記憶』も楽しみなところヽ(^。^)ノ ヒッケン♪