ごんチキン

殺人者の記憶法のごんチキンのレビュー・感想・評価

殺人者の記憶法(2017年製作の映画)
3.6
過去に殺人鬼だった認知症のおじさんと、若い殺人鬼が対決するお話…
自分が今まで観た韓国映画のなかでも上位に入るくらい面白かったです!✨

"生きる価値のないクズども"を殺してきた認知症の元殺人鬼 ビョンス。現在は、男手一つで育てた娘のウンヒに世話をしてもらいながら生活していた。ある日、話題の連続殺人事件の犯人と思われる男 テジュがウンヒの前に現れるというストーリー

"認知症"の殺人鬼が主役ということで、設定はすごく斬新ですよね!
最初は「認知症なら話進まないじゃん💦」と思っていたのですが、むしろそれがミステリーのいいスパイスになってました👍
その設定は若干『メメント』に似ているのですが、あれよりはこっちのほうが断然わかりやすくてシンプルです笑💦

そして、獣医という設定もかなり劇中では大事になってきますね…
昔の仕事は覚えているので、その知識をフル活用します笑
※認知症の方は仕事の記憶は忘れにくいので、その記憶が活かせるケア(例:むかし食堂で働いていた人にはおにぎりを作ってもらうなど)がQOLにつながるそうです

作品終盤の「殺人鬼おじさんvs殺人鬼お兄さん」の対決もすごく良くて、殴り合いが最高でした!
韓国映画は"痛々しくて血みどろ"というイメージがありますが、本作は比較的ライトに観れるので、韓国映画の過激なシーンが苦手な人でも楽しめると思います(*´∇`*)
邦画でリメイクとかもされそうですね…笑💦

「凶悪な悪人を殺すことは許されるか?」という倫理的なテーマも含まれていて、これは人によって意見が変わりそうですね(ー ー;)
倫理に反するという意見もわかるし、被害者のつらい気持ちもわかる…難しいです💦

別エンディングの『殺人者の記憶法:新しい記憶』というのもあるらしく…そっちは母に観てもらうことにします(^◇^;)
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