こしあん

殺人者の記憶法のこしあんのレビュー・感想・評価

殺人者の記憶法(2017年製作の映画)
4.5
これはおもしろい!
設定がバツグン。わかりやすい『メメント』。
ジャケ写のおじさんのインパクトがすごくて夢に出てきそうだけど、全然雰囲気違った😅
むしろ、ガンバレ!って応援しちゃったし、なんならちょっと泣かされた😢

アルツハイマーなんだけど、しっかりしている時と記憶を失くしている時が入り交じるのがポイントで、これが混乱と面白さを生む。
だいたい大事な時に切り替わったりするので、「あ〜、今はダメだよ、今は〜」「早く切り替われ、思い出せ!」って、観てるこちらはワッショイワッショイしちゃう。
で、時々、「これ、記憶失くしてるフリしてね?」とか「この記憶、本物か?」って疑心暗鬼になってくるので、どんどん盛り上がる。
目の下がピクピクすると記憶を失くした状態になるっていう設定も、きたきたきた!ってなってゾクゾクする。

人と笑いのポイントがずれるのは、『ジョーカー』を思い出しました。
なんだか切なくて、悲しくなるシーンもありつつ、ちょっと笑っちゃうところもある。
何より、【生きてる価値のないクズどもは殺す】という潔さが気持ちいい。

素晴らしい、これは素晴らしい。
韓国映画、本当にスゴい。

しかし、ラストだけは「うーん?」ってなりましたが、別バージョンの『殺人者の記憶法:新しい記憶』につながる感じなんですね。

一つだけ残念だったのは、アイロンでぶっ倒すシーンがなかったこと。あんな伏線張っておいて、使わないんかーいって思いました。
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