最近気づいたことは韓国映画って意外とアクションとかラブストーリーだけでなく、コメディも強いんだってこと。本作はまさにコメディとアクションをダブルで楽しめる作品でした。
警察学校に入学した直感型のギジュンと頭脳派のヒヨル。最初はいがみ合ってた2人が自然と打ち解けて、いつの間にか親友になってるくだりは実に爽やかでテンポ良く心地よかったですね。
この2人の掛け合いが何よりも本作の魅力。他作品だと緊張感あるシリアスな描写になりかねないシーンも、この2人のどこか抜けてる具合がそうさせず、そのコメディ描写を気に入るかどうかが本作を楽しめるかどうかのポイントになるかと思います。
ストーリーはこの二人が女性との出会いを求めてクラブに明日を運んだ帰り道、若い女性が誘拐されるのを目撃することから始まります。あくまで彼らは警察の卵であり、知識はあっても特に権力などはない。その警察は組織としてや大人の事情のあれこれで、すぐには取り持ってはくれない始末。一刻を争う状況で、二人だけで女性を捜索し始めるという流れ。
結構丁寧に犯人を追っていくのかと思いきや、裏社会のノワール的な流れに踏み込んでからは意外と雑な展開だったりして、あの子たちとの約束は?とか先輩は特に何もなし?とか、正直展開の緩さみたいなものがあることは否定できません。が、それを補って余るほどの二人の掛け合いの良さとアクションシーンの力の入れ具合で賄っていましたね。
韓国作品のいいとこ取りみたいな感覚でサクッと見られる作品でした。