片腕マシンボーイ

パパはわるものチャンピオンの片腕マシンボーイのレビュー・感想・評価

3.8
マシンボーイの大好きな矢野通はちょっとしか出てなかったけど、作品自体は矢野のようなヒールレスラー讃歌になっていて
プロレスだって、特撮だって、映画だって悪役にキュンしてしまうマシンボーイには最高のプロレス映画やったぞ!

パパの仕事がヒールレスラーだと知ってしまった少年、ついついクラスの好きな子や友達にはパパはチャンピオンだって嘘ついてしまう、なんでパパはヒールなんてやってんだよ!ぷんすか!って話

まぁ、仕方ないよな、だって棚橋が演じるゴキブリマスクってば反則攻撃を得意とするヒールレスラー、矢野とキャラ被りすぎやもん、そりゃあ出番ないわ
でもな、だからこそこの映画は矢野の素晴らしさを讃えた映画なんや!キュンキュンキュンキュン
今年のG1での矢野のフェアプレイもレスリングや日大のイメージ挽回より本作の影響があったのかもしらんな…(無い無い)

でもな、マシンボーイみたいに体もチンコも成長していれば、悪役はプロレスに絶対必要でチャンピオンと同じくらい大切で素敵な存在やって理解できるんやが、本作の主人公の少年はまだまだ小さな子供、毛も生えてなければ、剥けてもいない、悪役の美学も素晴らしさもわからない子供なのであります
だからな、パパの極悪非道っぷりを目撃してしまった少年の心の叫びな…、強くてカッコイイお父さん、のはずが、卑怯で悪いゴキブリマスク…
もう少年のスンスン顔を見るだけで無い胸締め付けられましたよな…スンスン

お父さんに悪人でいて欲しくない、少年の想いと、チャンピオンになって誇れるお父さんになりたい、お父さんの想いがなかなか噛み合わなくてね、歯がゆいんですわ
プロレスの試合だってレスラー同士のムーヴが噛み合わないとヤキモキするやないですか
最初は同じリングにすら立てていなかった親子が、どのように分かり合うことができるのか?少年は悪役のお父さんのカッコ良さに気付けるのか?お父さんは少年の信頼を取り戻し、プロレスでもチャンピオンになれるのか?
まぁ、キュンでしたよなぁ!

お父さんを演じるのは棚橋弘至
演技はやっぱりもう1歩でしたが、プロレスシーンはもちろん最高でしたよ、スリングブレイドならぬホイホイブレイドからのハイフライな!
それに、家庭で見せるリングとは違った1面は棚橋ならではの良い意味での普通っぽさな、中邑ではこうはならない(中邑のが俄然好きやが)

チャンピオン役のオカダ・カズチカや、銀バエマスク役の田口初め(田口演技うま!)、新日レスラーがいっぱい出てっからプロレスファンは絶対に観れ!

息子役の寺田心くんもな、決して上手くは無いけど安定の可愛らしさ
木村佳乃に、大泉洋に、淵上泰史、仮面ライダースナイプなどレスラー以外も豪華キャスト!
あとな、あとな、プロレスオタク女子役の仲さんも可愛かったよぉ、可愛くないプロレスオタク女子役の仲さんやけどマシンボーイはぺろぺろ
あ、少年の同級生のプロレス好き女子も可愛かったなぁ、少年がほの字なんのも納得のかわい子ちゃんでしたわ

う〜ん、惜しらむはゴキブリマスクの入場曲がカッコ良過ぎたことか、もう少しゴキブリらしいコミカルな曲のが良かったよなぁ
あ、あとなキャラメルポップコーン臭せぇよ!なんであれ映画館で売ってるん?まぢ気分悪くなるくらい甘ったるい匂い漂ってて不快やったわぁ、だからシネコン嫌いやねん、椅子がパイプ椅子やったらキャラメルポップコーン食ってるやつ片っ端から凶器攻撃してるとこやったわ、ぷんすか!ぷんすか!