回想シーンでご飯3杯いける

レディー・ガガ:Five Foot Twoの回想シーンでご飯3杯いけるのレビュー・感想・評価

3.4
「アリー/スター誕生」の公開も待ち遠しいレディー・ガガのドキュメンタリー。その「アリー」のオファーを受けたエピソードから始まり、5thアルバム「ジョアン」のレコーディング、スーパーボウルのハーフタイムショー出演までを追っている。

ガガにかなり密着した作品で、とにかくレア映像が満載である。彼女の自宅、アルバム・レコーディング用に借りた屋敷、掛かり付けのクリニックから実家まで、彼女のパーソナルな部分にスポットを当てている。特に「ジョアン」のプロデューサーであるマーク・ロンソンとの共同作曲風景は必見だろう。2人の意気投合ぶりがとても微笑ましい。

スキャンダラスなパブリックイメージとは対照的に、素顔の彼女は飾り気の無いごく普通の女性である事は良く知られているが、それを本作のように映像作品化した背景には、「ジョアン」でのアコースティックでパーソナルな作風をアピールする意味合いもあったと思われる。そういう意味でも「ジョアン」収録曲をもっと聞かせて欲しかった。音楽ドキュメンタリーにありがちな主人公をヨイショする内容になっていない点が非常に良いだけに、音楽が少なめなのは本当に残念。ラストもそこで終わるかぁ~っていう、、、(涙)