磨

輪違屋糸里 京女たちの幕末の磨のレビュー・感想・評価

3.2
浅田次郎、「壬生義士伝」に続く、浅田文学〈新選組〉第二弾。新選組に翻弄される、3組の男女の物語。この時代の作品としては珍しい女性視点からの新選組。(正確には新選組誕生前夜の出来事なので壬生浪士組と言うのが正しい)

大河ドラマ「新選組!」の中でも芹沢鴨の愛妾お梅の話が少し出てたけど、そういうの好きなんです。
大河にはいなかったけど、本作の主人公“糸里”と“吉栄”は実在していて、暗殺現場に居合わせたそうです。なんと恐ろしい‥しかし、この作品の通り事後に土方達を一喝してたなら驚嘆ですが、実際は現場からいなくなった後、その後も不明だそうです。

作品としては、悪くはないけど、もう少し良く作れたかな?と言う印象。原作は未読だけど、結構名のある俳優も出てたし、もっと面白くできたと思いますが‥
吉栄役の松井玲奈は良かった。芸妓姿も似合ってました😏


前述の通り大河ドラマ「新選組!」が自分の中の新選組の基本となってるので、土方歳三は山本耕史、芹沢鴨は佐藤浩市、そしてお梅は鈴木京香のイメージが強すぎる。
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