くりふ

アナと雪の女王/家族の思い出のくりふのレビュー・感想・評価

1.5
【学ばぬ王家は今日もレリゴー】

また出おったかアホ雪!…しかしコブ付き上映のコブだから避けられない…。22分と半端に長いから寝るにも合わない。

我慢して見たら全くアナ雪ファン向けオマケ映画だったが、アナ雪嫌いも世界に沢山いるってことをディズニーは考えなかったのか? アナ雪終わって入場したら2割引!なんてやったら、入場者増えたと思うけどね。

面白い記事を読んだ。案の定と言うか、アメリカ本国では、公開二週間後に『リメンバー・ミー』の上映からカットされたそうだ。長尺で観客が混乱したことが一番の理由らしいが、内容が不評だったことも大きいとのこと。やっぱりディズニーに慢心があったと思うよ。まるで作中の、相変わらずレリゴーな王家のようだ。

22分もあるのに、お話はサザエさん一話分にも満たない、雑談みたいな映画。でも意外や、発想だけは面白かった。作品背景がカラッポで、相変わらず王家は民衆から慕われていない…ことを前提とした物語になっているから。…自分をわかってるじゃん!

でもその先で、王家より家族との時間が大切な町の人々の、その時間を邪魔して回るってのをプロットにしちゃっている。しかも王家で起きたトラブルを、内部で処理せずスグ町の人たち巻き込むんだよね。

まったく、またしてもレリゴーな連中です。で、オチがまた今さらというか…。

私は『アナ雪』本編をみた時、オラフは只の息抜きキャラでつまらないが、出自からしてエルサと接点を持ち、彼女を変えるような活躍をすべきだ、と書いたのですが…結末みたら、このネタ今ごろやるかとズッコケました。

単体でみると、姉ちゃんが過去軟禁されていたらしいこと、いまは氷芸ができること、はわかるが、主役の姉妹ともどんな人物かわからず魅力も皆無。只の記号になっていて、作品として自立できていません。

やっぱり、ファン向け映画はファンだけが集まる場で流さないと、新たな客を逃しちゃうと思うよ、王家のディズニーさん。

<2018.4.14記>
くりふ

くりふ