わぞうすき

バッド・ジーニアス 危険な天才たちのわぞうすきのレビュー・感想・評価

4.4
これは今年最高くらいの映画かもしれない…!アジア映画は敬遠してきたけど世の中色々な映画があるもんですね!
カンニングというテーマがもう◎(タイでは社会問題みたいですが)

あらすじを追いながら感想を…
成績優秀な天才児リンは特待奨学生として高校に転入する。既にこのオープニングシーンで、リンの天才っぷり、決して裕福でない父子家庭、そしてリンを溺愛する父という映画の肝になるような内容が分かりやすく表現されていたのが、観終わってからはお見事でした!
いざ高校に入学すると、天真爛漫な性格で女優を目指すグレースと出会う。この出会いのシーンで何とも可愛らしくて魅力的なグレースがリンのメガネを取るのですが…芋っこいリンがここから変わってくというのが示唆されていてドキドキした。そんなグレースを助けようと(ピュアな気持ちで)テストの手助けをしたことからカンニングへのビジネスを持ちかけられ…
ここら辺からはタイの社会情勢が表されていてより◎学歴重視で何が何でも成績優秀でなければならない富裕層と、生きるために手を汚していってしまうリン。ビジネスを始めてからというもの、芋っこかったはずのリンがドンドン魅力的な女性に見えてくるっていうのがまた素晴らしい。
そしてもう1人の天才(かつ貧しい)、バンクに出会い…
と話が進んでいき、STICという世界的な大学統一試験でのカンニングをするところまでいくですが、ネタバレになってしまうのでここら辺で。

兎にも角にも、メインであるカンニングのハラハラ感、緊張感の表現は見事!その方法も天晴れで、単純に観てても面白い!
そこに更なる社会問題、家族の問題、恋愛、それぞれの夢と様々な要素がカンニングと絡み合いつつ展開されていくのが楽しくてならない‼︎かなりオススメです。
良い映画とはどこで出会うかわからないもんですね…!
わぞうすき

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